内視鏡検査環境
当院では日本消化器内視鏡学会指導医として豊富な内視鏡診療実績を持つ院長が担当致します。
質の高い内視鏡診療を提供するため、OLYMPUS社製の最新の内視鏡システムであるEVIS X1を導入しております。
既存のNBI機能の他に新しい画像強調技術であるTXI(Texture and color enhancement imaging)やRDI(Red dichromatic imaging)など、様々な機能が追加されより高画質で鮮明な内視鏡画像を得ることが可能となっています。
当院の内視鏡室にはMAQUET社製のシーリングサプライユニットを導入し
内視鏡システムすべてを天上から吊り下げることにより機能的で衛生的な
内視鏡検査環境を実現しました。
scalar社製のビデオトランスミッターVT200を採用することにより内視鏡画像をリアルタイムでiPadで視聴することが可能となりました。検査中の画像もiPadの高画質なRetinaディスプレイでご覧頂けます。
鎮静剤を使用した内視鏡検査をより安全に実施するために
従来の心電図、血圧、脈拍、経皮的酸素飽和度の測定に加え
呼吸数(RRa)の測定が可能となるMasimo社製のRadical-7を設置しています。
経皮的酸素飽度についても低灌流状態でも今まで以上に正確に測定できるようになりました。
内視鏡検査中の様々な生体情報を監視することにより更に
安全な検査環境を目指します。
安全で苦痛の無い内視鏡検査
当院では可能な限り苦痛なく内視鏡検査を受けて頂くために検査を受ける方一人ひとりに合わせた細やかな対応を心がけています。
以前に内視鏡検査で辛い思いをされた方や、初めて検査を受ける方にも安全で苦痛のない
内視鏡検査を提供するため、検査予約時に十分相談をさせて頂き検査方法を選択します。
苦痛軽減のため鎮静剤を使用する場合がありますが、安全性を確保するために様々な生体情報モニターを使用し、検査中の心拍や呼吸状態を厳重に管理しています。
また検査中、検査後の腹部膨満感を軽減するために炭酸ガス送気装置を使用しています。
苦痛のない内視鏡検査のための工夫
鎮静剤の使用
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鎮静剤(眠くなるお薬)を使用することでウトウト眠っている間に内視鏡検査を受けることが出来ます。胃内視鏡で『ゲーゲー』なったり、大腸内視鏡で強い痛みを経験するなど辛い思いをされた方でも安心して内視鏡検査を受けて頂けます。
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炭酸ガス送気
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当院では内視鏡検査時に胃腸へ炭酸ガス(二酸化炭素)を送気する機器を導入しています。炭酸ガスは空気と比べ100倍以上早く吸収されるため検査中、検査後の膨満感がほとんどありません。
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細径内視鏡
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通常の内視鏡よりも細い細径内視鏡を使用することにより鼻から胃内視鏡を行うことが可能となりました。また口から入れた場合でも苦痛が少なく比較的楽に検査を受けて頂けます。大腸内視鏡でも細径内視鏡を使用することにより痛みが少なく楽に検査を受けて頂けます。
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大腸ポリープ切除(日帰り手術)
当院では患者さんの負担軽減のため、検査と同日に日帰りで内視鏡的大腸ポリープ切除術を行なっています。検査の際に発見された大腸ポリープはその場で治療が可能です。
*服用中のお薬(抗血小板剤など血がサラサラになるお薬)によってはポリープ切除が
困難な場合があります。
2cmを超える大きなポリープや外科手術が必要と判断される場合は後日連携医療機関へ
紹介させて頂きます。
胃内視鏡・大腸内視鏡同日実施
度々来院できない患者さんの時間的負担や症状などを考慮して、大腸内視鏡検査と胃内視鏡検査を同日に
続けて行うことが可能です。絶食で何度も来院するような肉体的、時間的負担が少なくなります。
鎮静剤の使用や同日のポリープ切除術も実施可能です。
最新のピロリ菌検査
高感度遺伝子診断法(PCR)・クラリスロマイシン耐性遺伝子検出
当院では迅速で正確なピロリ菌感染診断を行うため、最新のPCR検査機器(Smart Gene 株式会社ミズホメディ)を導入しています。内視鏡検査の際に採取する胃液を用いて、ピロリ菌の存在をPCR検査で判定します。またピロリ菌の感染診断に加えて、除菌治療の際に問題となる、クラリスロマイシン(除菌治療に使用する抗生剤)に対する耐性の有無を確認することも可能です。
受診当日に検査結果を説明出来るように
院内検査設備を充実させています。
高齢の患者さんや、遠方の患者さんなどでは度々来院することが難しい状況も少なくありません。また病状によっては迅速に検査を行う必要があります。そのような状況に対応し、受診当日に検査結果を説明できるよう当院では院内検査設備を充実させています。
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全自動血球計数・免疫反応測定装置 セルタックα+(日本光電)
貧血などの検査に使用します。白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、
血小板数はもちろん、リンパ球比率を測定し、得られた粒度分布から溶血不良、血小板凝集などのチェックも可能です。
肺炎など、炎症の程度の目安となるCRPと糖尿病コントロールの指標となるHbA1cの測定も可能です。
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臨床化学自動分析装置
スポットケム EZ SP-4430 (arkray)
糖やコレステロール、タンパク、肝臓・膵臓・腎臓機能を表す各種成分の測定を行う装置です。これらの検査により、病気の早期発見や診断、治療の効果や予後の推定などが可能となります。
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PT-INR測定機器
INRatio2 メーター (Alere)
血栓予防の薬"ワーファリン"を服用している方の場合、服用量の調節に必要な検査(PT-INR)が迅速に行えます。
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小型尿化学分析装置
ポケットケムUA PU-4010 (arkray)
一般的な尿検査が可能です
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心電計
cardiofax S(日本光電)
心電図検査で心臓全体のはたらきを調べることができ、心臓病の発見や診断、病状の把握、治療効果の確認、薬の副作用の発見などに欠かせない検査です。
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血圧脈波検査装置 FORM5
(オムロン)
四肢の動脈が狭窄する閉塞性動脈硬化症の診断に用います。同時に、動脈硬化の程度を測定し、あなたの血管年齢を算出することができます。
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超音波診断装置 ARIETTA 650 Deepinsight
(富士フィルム)
エコー検査ともいい、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓などの検査に非常に役立ちます。甲状腺の検査や頸動脈の動脈硬化を調べる検査にも使用します。AIを活用した先進のDeepInsight技術により、高画質、高機能の超音波検査が行えます。また肝線維化の程度を測定するShear Wave Measurementや、脂肪肝の程度を評価出来るATT測定機能も装備されています。
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診断用X線装置
X'sy pro(島津製作所)
胸部・腹部・骨などのX線撮影が行えます。
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デジタル画像診断システム DR CALNEO (富士フィルム)
当院ではDR(Digital Radiography)システムを導入しており、デジタル画像によるデータの処理・保管が可能となっています。
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胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID(富士フィルム)
AI技術を活用して胸部単純X線画像から結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3つの画像所見を検出し画像診断を支援するソフトウェアを導入しています。
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内視鏡システム EVIS X1(オリンパスメディカルシステムズ株式会社)
当院では最新の内視鏡システムEVIS X1を導入しています。
従来の画質を上回る高精細画像を実現、がんや微細病変を早期発見するための狭帯域光観察(NBI)に加えTXI、RDI等の様々な最新技術が導入され観察性能が更に向上しました。
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体組成計 InBody770 (株式会社 インボディ ジャパン)
約1分程度で体脂肪量、筋肉量、水分量、ミネラル量を測定出来る体組成計InBodyの上位機種 InBody770を採用しています。体がむくんでいないか、栄養状態に問題がないか、身体がバランスよく発達しているかなど詳しく評価することができます。
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内視鏡室マネージメントシステムsolemio ENDO Belle(オリンパスメディカルシステムズ株式会社)
当院ではOLYMPUS社製の内視鏡マネージメントシステムを導入しデジタル画像の保存、詳細な検査データの管理を行なっております。これにより過去の検査も含めて瞬時に高画質の内視鏡画像をモニターでご覧頂けます。また画像を含めた詳細なレポートが作成可能で、連携病院への情報提供を行えます。
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患者さんの負担を減らすために当院では院内処方を行っています
院外処方の場合では、診察が終わってから近隣の調剤薬局へお薬を受け取りに行く必要があります。
歩くのがつらい患者さんや、体調の悪い患者さんにとってはたとえ病院の隣であっても楽なものではありません。そのような患者さんの負担を軽減するため、当院では院内処方をおこなっております。(取り扱いの無い薬剤については院外処方にて対応いたします。)
当院では、後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しています。
現在、一部の医薬品について十分な供給が難しい状況が続いています。
当院では、院外処方の際に後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること※)を行う場合があります。一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなります。
一般名処方について、ご不明な点などがありましたら当院職員までご相談ください。
ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※一般名処方とは
お薬の「商品名」ではなく、「有効成分」を処方せんに記載することです。そうすることで供給不足のお薬であっても有効成分が同じ複数のお薬が選択でき、患者様に必要なお薬が提供しやすくなります。